舞台『鉄コン筋クリート』観劇録
11月19日、ヒトハチサンマル。
開場の合図とともに開かれる劇場のドア。そのドアから一歩踏み入れたところに広がる景色に、確かに宝町はあった。危険な空気とどこか懐かしさがある寂れた雰囲気とが混ざりあったような街並みは正にそれだった。
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はい、というわけでですね。若月佑美さんが主演を務める舞台『鉄コン筋クリート』を観に行ってきたわけですけども。非常に人生観を考えさせられる作品でした。
現実を見ることと希望を持つことのバランスであったり、変わらないことの難しさ、変わることの怖さなどなど…鈴木(ネズミ)や源六爺さんの一言一言が心に刺さりまくりで耳を塞ぎたくなるようなシーンもいくつか…笑
宝町の雰囲気と相まって僕の胸の中も混沌と、ぐちゃぐちゃしたものになっていました。でもこのぐちゃぐちゃってとても大切なものとも思いまして。
ぐちゃぐちゃしてはいるけど大切なものはそこの中に必ず収まっていて。それを解いたり整えてたりしていくことが『生きる』っていう事なのかなって。
過去に齋藤飛鳥さんもこう言っておりますしね。
まあ葛藤と混沌を同じものにしていいかは読者の皆さんにお任せしますが()
でも飛鳥ちゃんのこの言葉はかなり的を射ていると思います。当時16歳にしてこの言葉を言い放つとはさすが子役時代から長い芸歴を持つ飛鳥ちゃんといったところでしょうか。
話が少し逸れましたね。つまりはこの作品に込められたメッセージっていうのはとてもとても深いもので、壮大なものだと感じたってことです。それこそ『人生』とか『生と死』とか『生きる意味』とかそういう類のものですね。すっごい大切だけどすっごいぼんやりとしたもの。
しかももちろんこの舞台を観たからといってその答えが見つかる訳ではありません。
この舞台を観て感じることは人それぞれ違うと思います。そうやって感じた自分だけのぐちゃぐちゃを解いていって少しずつそのぼんやりとしたものの形を分かろうとしていく。そのきっかけになるような作品だなと、思いました。
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とここまで書いて文を10日ほど寝かせてしまってもう11月30日なんですよ…笑
アホなんか自分?
時間が無いのでワーッと書きますね。
このお話、ざっくりと3つの場面に分けられると思っていて。
クロシロ共生期→シロ負傷、保護 クロ崩壊期→クロ復活期って感じで。
特にクロ崩壊期は見応えありました。
いやあ、闘ってる時の殺陣のシーンの迫力も凄かったのはもちろんなんだけどクロが壊れた時の狂いっぷりがほんとに凄くて。もはや怖かったです。観に行く前のゲネプロの写真とか見てて笑顔のシーンとかあったんだけど、実際に観たら思ってたのとは全然違う感情がそこにあって。
やっぱ演者ってすげえなって。さっきからすげえしか言ってないな。笑
他にも、
源六爺がクロの悩みを聞いてるシーン
鈴木と木村の関係
藤村の『地元によく居そうなおっちゃん』感
シロと沢田の絡み
蛇と木村の睨み合いのシーン
シロはなんであそこで豚の貯金箱を朝夜兄弟にあげたのかな?
シロがあんなに時計を欲しがってたのはなぜ?
とかいろいろ思い出して考え出すと止まんなくて。
また考えながらDVD観ることになるんだろうな。笑
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カーテンコールでそれまでクロだった人が突如若月佑美になってて、なんか不思議な気分でした。
コングさんとふざけ合ってる若可愛かったですね笑
三戸さんのお話では持ちつ持たれつの良い関係であることが聞けたし、最後裏に行く最後の最後までイチャイチャしてたので微笑ましかったです。
あとびっくりしたのは三戸さんのお辞儀!!
乃木オタならみんなが知ってるであろう若のお辞儀の深さ。なんとそれよりも深かった!!
体柔らかっ!(そこじゃない)
一公演ごとに想いを懸けてるんだな〜ってそこで改めて気づきました。
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とりあえずこんな感じで…今更感満載だし読みづらいしでほんとすみません…
思ったことそのまま文にするとこうなるよねっていうのの典型的な例ですね。参考にしないでくだい。笑
若の乃木坂としての最後の舞台がこの『鉄コン筋クリート』でほんとに良かったです。
そしてそれを観られたことにも感謝です。
乃木坂で積んできた経験知識その他諸々全部持って、羽ばたいて行け若月佑美!
若の女優人生『あんしん、あんしん。』
ここまで読んでくださりありがとうございました。